壁内の湿気による結露やカビが発生する事故が多いです。この壁内結露よって壁内の木材が腐って建物の耐久性を低下させたり、カビが発生し、室内環境が不衛生な状態になります。この様な状態を改善する為に壁内の湿気を外部に放出する手段として、外壁通気工法が開発されました。

湿式外壁(モルタル外壁)における通気工法には、面材又はラス下地板を用いないで胴縁の上に直接ラスはりを行う「単層下地通気構法」と、胴縁の上に面材又はラス下地を設けてラスはりを行う「二層下地通気構法」があります。

現在、モルタル外壁の場合、直張り工法が一般的ですが、建物の長期的な耐久性、防水性を考えると、通気工法が断然優れており、建物の長期性能を大きく向上させます。

①    木造の建物を長く保たせる為には、木材を乾燥させる事が大切です。

②    湿気は、建物の内外から入り込む。

③    暖かい空気は、多くの水蒸気を含む事が出来るが、気温が下がると内部結露が発生しやすくなる。そこで、壁の内側の水分を放出し、建物を乾燥させ、耐久性を高める。

 

通気工法の主な施工種類

●APM工法(Air Passagesheet for Mortar)山中製作所
湿式外装材仕上において、胴縁施工による通気層工法に代わる画期的な工法です。

APM工法の主な特徴

  1. 住宅性能表示制度における、省エネルギー対策及び、劣化対策に対応する通気層工法と
    同等の性能を有する。
  2. 防水機能を通気機能(放湿機能)を併せ持つ防水通気シート(Air Passage sheet)により
    胴縁や透湿シートなしで通気層を確保できます。
  3. APM工法用に開発した、メタルラスとモルタルにより、簡便な施工性と耐久性及び、耐クラック性が向上します。
  4. カビたり腐蝕することはありません。
  5. 完全燃焼すると、水と炭酸ガスに分解し、有毒ガスを発生することはありません。

AirPassageSheetについて(PDF)

●モルラスⅡノンクラック通気工法(富士川建材工業)
自由度の高い設計が可能なモルタル壁による外壁通気工法で、ラスモルⅡとアリスグラスファイバーネット、フジカワ通気ラスの組み合わせにより、面材を不要とし、クラックを大幅に低減しました。防火構造、準耐火構造認定。

●外張断熱モルタル工法(富士川建材工業)
防外張り断熱工法を、自由度の高い設計が可能なモルタル壁で実現した工法です。ラスモルノンクラック工法またはラスモルⅡノンクラック通気工法の優れた特徴に加え、外張り断熱工法のもつ安定した高い断熱性と、結露もきわめて起こりにくい機能を併せ持つ工法です。防火機能、準耐火構造認定、多様な仕上げが可能などの特徴を実現しました。

■外張り断熱工法とは
これまでの充填断熱では、断熱材は壁の内部に充填されていました。外張り断熱では、壁内部ではなく、柱や梁の外側に断熱材があることが大きな違いです。この断熱材の位置の違いがバランスのとれた高性能を実現します。断熱材が切れ目なく連続するので、安定した高い断熱性を発揮し、柱・梁をすっぽり断熱材で包むため、構造躯体部分での温度差が小さく、結露もきわめて起こりにくくなります。

■ニッケン通気ラス(ニッケンビルド)のご紹介

主な特徴
○「ラス」と「防水紙」を独自の技術で一体化!
一体化したラスと防水紙が、外壁と躯体の空間をしっかり確保。湿式通気工法に最適です。

○各種基準を上回る、高い剛性!
住宅金融支援機構基準(700g/m2)、日本建築学会(JASS)基準(800g/m2)を上回る 839g/m2 の質量を誇ります。

○剛性を持ちながら、切断や折り曲げが簡単!
コーナーや開口部周りでの折り曲げ、切断も簡単。面倒な役物も不要。
通気胴縁にステープルで止めつけるだけで、簡単に施工できます。

○太さ1.6mmの力骨で、さらに強靱!
150mm ピッチで1.6mmの力骨がスポット溶接された、丈夫な構造です。

○腐食に強い溶融亜鉛メッキ材使用!
力骨もラス材も、腐食に強い溶融亜鉛メッキ材使用。モルタル壁をしっかり保持し、長持ちさせます。