従来のアナログCCDカメラを使用しているお客様が、最新ハイビジョン映像の機材に更新したいといったお問合せを多くいただきます。
しかし、従来のアナログカメラ用同軸ケーブルは3C-2Vや5C-2V等を使用しており、HD-SDI*1等のハイビジョンカメラに入れ替える場合、5C-FB等のケーブルを要求される為、新たな配線工事が必要となります。
AHD方式カメラとは、Analogue High Definition(AHD)方式カメラの事で、既存のアナログカメラで使用されている同軸ケーブルで、ハイビジョン画質にすることができるカメラです。
*1 HD-SDIとは、衛星放送などに使われる放送用ハイビジョンデジタル信号規格のこと。
アナログ方式カメラや録画機の基盤には、IMAGE CHIPが搭載されており、CORDER(カメラ)とDECORDER(録画機)に分かれております。
IMAGE CHIPのアナログ信号のフルハイビジョン(1920×1080)化開発が近年すすめられてきました。AHD・HD-TVI・HD-CVI等の規格はIMAGE CHIPの開発会社がそれぞれ異なることで、異なった名称となっております。
弊社取扱商品DVRに関しましては、AHD方式、HD-TVI方式の2方式が接続、録画可能のみならず、従来のアナログ方式カメラやIPカメラ(接続できない機種もございます)にも対応した拡張性の高いハイブリッド機器を採用致しております。
カメラや録画機の解像度は、上記イメージチップの高画質化によりフルハイビジョン監視ができるようになりましたが、画像の鮮明さはレンズの性能、CPU画像処理能力、CCDイメージセンサー、モニター性能の複合要素で決まります。
AHD映像方式には、Ver1.0とVer2.0の2つのバージョンがあります。
AHD-M(Ver1.0)映像方式は、従来の方式で、解像度1280×720Pドットの画像(ハイビジョン又は、ハーフハイビジョン)となり、同軸ケーブルの距離による画像伝送劣化が見受けられました。
これに比べてAHD-H(Ver2.0)映像方式は、解像度1920×1080P(フルハイビジョン)の映像出力を実現。同軸ケーブルが長距離でも、鮮明な画像を伝送致します。AHD-M(Ver1.0)映像方式から更に進化した監視カメラ用の新映像方式です。
AHD-H映像方式カメラは、従来のアナログカメラ(D1:720×480i)と比べ、6倍の高解像度での撮影を致します。さらに、ちらつきのない映像で、静止時の画質アップによりカメラで撮影した映像の証拠能力が向上しました。
弊社取扱の商品は、AHD-H(Ver2.0)映像方式対応録画装置(DVR)を採用することにより、AHD-H・AHD-M・CVBS(960H/D1)防犯カメラの接続が可能になり、既設の映像電源ケーブルを利用して最小限のコストでの機器導入、更新を実現致します。既存のケーブルにて新機種導入・更新には、必ず検査が必要です)
更に、HD-TVI映像方式、IPカメラの接続(接続できない物もございます)も可能なハイブリッド機により、抜群の相互性と拡張性を有しており、様々な組み合わせの用途にも対応いたします。
●HD-SDI方式
※HD-SDIは、全てデジタル処理を行っており、画像が鮮明で非圧縮の為遅延が無いがコスト高い。
●IP方式
※IPカメラは、カメラ内部で圧縮する為遅延があり、画質はカメラの圧縮に依存する。
●AHD方式
※AHDは、デジタル撮影したハイビジョン映像をアナログ化して伝送し、レコーダーで再度
デジタル復元している。アナログ伝送の為コストを抑えられる。
- 他のカメラに比べて安価
- 200万画素以上のフルハイビジョン映像
- 既存のアナログカメラの置き換えが簡単
- 遠隔監視ができる
- 他のカメラに比べて安価
カメラに内蔵されているチップセットを製造するメーカーがマーケティング戦略としてライセンスフリーにしたため、価格がお手頃な価格で製造可能になりました。
画質で劣る、旧アナログカメラと、ほぼ同等価格で劇的な画質向上を、実現。 - フルハイビジョン映像
AHDカメラは、フルハイビジョン(200万画素)映像での監視を可能にします。従来は、「高画質=高価」または「安価=低画質」でした。
しかし、戦略的に価格が下がるような施策を取ったため、「高画質=安価」を実現することができました。 - 既存アナログカメラのアップデートが簡単
AHDカメラは、既存アナログカメラと同じ同軸ケーブルを使用するため、既に設置されているアナログカメラとレコーダーを交換すれば、フルハイビジョン映像での監視が実現できます。さらに、既存アナログカメラをAHDレコーダーに接続することもできるので、アナログカメラを1台ずつ新型AHDカメラにアップデートしていくことも可能です。
ネットワークカメラやHD-SDIカメラを使ってフルハイビジョン映像にするためには、既存アナログカメラとの相互性が皆無の為、既存のカメラやケーブル、レコーダーを全て取り除き、全て新しくする必要があります。 - スマホ・タブレット・PCでの遠隔監視が可能
AHDカメラは、スマートフォンやパソコンからの遠隔監視ができます。
アナログカメラでも遠隔監視は可能でしたが、フルハイビジョン映像になり、映像が鮮明になったので、画面の小さなスマートフォンでも綺麗な映像を確認できます。
近年、監視カメラ映像の情報漏えいが問題になっていますが、弊社取扱商品の遠隔監視システムでは、情報漏えい対策が万全です。
- 導入費用や維持管理費用が従来のアナログCCTVカメラと同等。
IPカメラの導入費用は、従来のアナログカメラや電気の知識だけではなく、ネットワークの知識も必要となる。適切にネットワークの設計が行われないと、映像の遅延や映像が欠けたりします。また、重要な出来事が録画できていないケースもあり、複雑な専門作業が必要と
なりますので、従来のアナログCCTVカメラの約2倍、維持費は約3倍程度かかります。
AHDカメラには、必要最小限の作業で導入が可能で、最も経済的な防犯システムです。 - ハイビジョン画質720P(1280×720)とフルハイビジョン画質1080P(1920×1080)対応
- アナログCCTVカメラと同じ5C-2V、3C-2Vの同軸ケーブルを使用するため、既存のアナログカメラのアップデートが簡単。
- 伝送する信号は、外部からの電磁干渉に対して耐性がある。
- 最大伝送距離は500m。他の、IPカメラやHD-SDIカメラは100m。
- 信号伝送は、データを圧縮せず、映像の乱れもない。
IPカメラと違い、映像信号に遅れも出ない。IPカメラは、特性上映像の遅れが避けられない。
10秒や20秒遅れることもある。高画質の設定で、複数台のカメラを同時に見ているとその現象が顕著になります。 - AHDは、メーカー間の相互性がある。
- 全てのカメラが直接DVR(レコーダー)に接続できる。
- 大規模システムには、向かない。
- アナログCCDカメラの方が、低照度環境で優れている。弊社取扱商品は、暗所でも撮影可能な赤外線カメラをご用意しております。
- 小~中規模の商業施設や工場、集合住宅、一般家屋、病院、福祉施設など
- 既存のアナログカメラ置き換え時。経済的に最新ハイビジョン画質の防犯カメラシステムの
導入が可能 - メンテナンスの労力、費用を低く抑えたい。