アナログ方式の規格と特徴その③

いつもお世話になっております。

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株式会社 日名技研工業 セキュリティ事業部です。

今回は、アナログ方式の規格と特徴の第3回目です。

今回も、前回に引き続き考えて参ります。

(第一回目はこちら→https://hina-gk.co.jp/?p=589

(第二回目はこちら→https://hina-gk.co.jp/?p=612

 

HD-TVI方式

HD-TVI(High Definition Transport Video Interface)はアメリカのTechPoint社が開発した規格です。

AHD、HD-CVI同様、非圧縮のフルHD映像を撮影し、アナログ伝送技術を用いて映像伝送を行う為、

従来のアナログカメラシステム同様の配線距離を維持しつつ、フルHD画質での撮影、録画を可能にしま

す。既存の同軸ケーブルを使用出来ることから、既設のアナログカメラからリプレース(入れ替え)しや

すいというメリットがあります。

HD-TVIカメラのメリット

  • フルHD映像(1920×1080)200万画素以上の映像。
    (最新のHD-TVI3.0規格では、4K解像度に対応している。)
  • 既存のアナログカメラからのリプレースが容易
  • 長距離配線が可能(伝送距離は、5C-2V使用時で約500m、3C-2V使用時で約300m)

HD-TVIカメラのデメリット

  • ややコストが高い(コスト面では、次に記載するAHD規格の方が抑えられる)
  • ラインナップが少ない。(国内の販売代理店が少ない)
HD-TVIの伝送距離

AHD方式

AHD(Analog High Definition)は、韓国のチップセットメーカーのNEXTCHIPが開発した規格で

従来多く普及しているアナログカメラシステムのメリットを生かしながらHD・フルHD画質での撮影

録画を可能にした規格です。

AHDはHD・フルHD規格の映像データをアナログに変換してHD・フルHD画質の映像転送をするという

特徴があるため、HD・フルHD画質にもかかわらずアナログカメラと同様に長距離配線が可能です。

上記のHD-TVI同様、既存の同軸ケーブルを使用出来ることから、既設のアナログカメラからリプレース

(入れ替え)しやすいというメリットがあります。

AHDにはAHD1.0(AHD-M)、AHD2.0(AHD-H)の二つの方式(バージョン)があります。

AHD1.0はHD(720p)画質、AHD2.0ではフルHD(1080p)に対応します。

録画機器がAHD2.0対応の場合はAHD1.0、AHD2.0、どちらにも対応しますが、AHD1.0のみ対応する

場合、AHD2.0のカメラは認識できない為、互換性に注意が必要です。

AHD方式のメリット

  • 最も安価にHD画質(1280×720)・フルHD(1920×1080)画質を導入できる
  • 既存のアナログカメラからのリプレースが容易
  • 商品ラインナップが豊富(低コストで導入・リプレースできる事から、普及率が最も高い)
  • 長距離配線が可能(伝送距離は、5C-2V使用時で約500m、3C-2V使用時で約300m)

AHD方式のデメリット

  • AHD1.0とAHD2.0の互換性に注意が必要
    (現在販売されている商品は、ほとんどがAHD2.0方式の為、新規導入やリプレースされる場合AHD1.0との相互性の問題は、ないと思います。)
  • ノイズの影響を受ける
    (アナログカメラ同様に外部からのノイズを受けて、画像にノイズが乗ってしまう可能性がある)
AHDの伝送距離

アナログ方式の規格と特徴の第3回目は、HD-TVIと、AHD規格について考えてご説明致しました。

次回、第四回目最終回は、アナログ方式の総括をしてまいります。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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